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50代国際結婚の子なし夫婦、今のところは幸せです

私たちは国際結婚の夫婦で、アメリカ合衆国ミシガン州に住んでいます。私が50歳の日本人、嫁のルーシーが41歳のアメリカ人です。

子供はいません。結婚してからしばらくして子供はもうけないことに二人で決めました。

アメリカでの子なし夫婦ってどうなの?というところですが、今のところ快適そのものです。そこんところを書いてみたいと思います。

子供を持たないことに決めた経緯

結婚して最初のうちはルーシーも私も、なんとなく将来は子供を作るんだろうな、と思っていました。なぜならばみんなそうしているから。

結婚当初、私が37歳、ルーシーは28歳でした。出産するなら早いうちにした方がよい年齢ですよね。

しかし、結婚当初はとにかく二人でいるのが楽しくて、色々と遊びたい時期でした。

美味しいレストランで食事をしたり、旅行にいったりと遊んでいるうちに、特にルーシーがますます子供を作りたくなくなっていきました。

で、とにかく遊び飽きるまでは子供を作るのはやめておこう、ということになったのです。

ところが一向に遊び飽きません。

私は留学してから勉強ばかりで苦労したし、お金もあまりなかったのが、経済的に余裕ができてきたことで、弾けちゃったんだとおもいます。

ルーシーもようやく経済的に余裕ができて、まだまだ遊びたい盛りでした。

それでも、私が44歳の時、私はそろそろ子供を作ってもいい時期かな、と考え始めました。この時ルーシーは35歳です。

ところがルーシーはまだ遊び足りたいと言っていました。

ルーシー
ルーシー

もっと旅行がしたいし、今しばらく気楽に生活したいと思ったのよ。

それに彼女の仕事も絶好調で、どんどん年収が上がっていった時期でした。

私も強く子供が欲しくなったわけでもなく、産むのはルーシーなのだから、彼女の意見を尊重しました。

そんなこんなで月日はながれ、ルーシーもとうとう40歳になりました。まだ妊娠は可能ですが、高齢出産です。ということで、お互いにもう子供は無理だね、という結論に達し、今に至ります。

それにに私はそのころ49歳です。すぐに子ができても成人する頃には私は69歳です。

ゆずピザ
ゆずピザ

もう子供は無理だね。

ルーシー
ルーシー

そうね。

と言うことで子供は完全に諦めました。

子なし夫婦のメリット

こうして私が50歳、ルーシーが41歳になったいまでも子なしの二人暮らしです。結論から言うと今のところはメリットがデメリットに勝っています。

あまり、というか、全然さみしいと思わないんですよね。今のところ。歳をとるとまた変わってくるのかもしれないのですが。

以下で私たちが感じている子なしのメリットを挙げていきます。

経済的に楽

いろいろと良いことはあるのですが、1番の子なしのメリットは経済的な心配が少ないことです。

我が家は共働きで、経済的にはかなり余裕があります (正確には共稼ぎ「でした」。今は私が失業中です).

子供がいると、大学の学費をためたり、子供が小さな頃なら両親が働いている間はデイケアに預けなければいけません。

私の以前の職場では同僚が、デイケアに年間3万ドルほどかかっている、とぼやいていました。

このように、子供がいるのは経済的にはかなりの負担です。

それに、不測の事態が起こっても、子なしだと対処がしやすいです。

私は去年の2月に職を失いましたが、すぐさま経済的に困窮することはなく、気楽に納得のいくように次の職を探しています。

子供がいたらそんなことは言っていられないかもしれません。

気軽に旅行とかに行ける。日程が立てやすい

経済的に余裕があるので、二人で旅行をたくさんしました。毎年海外旅行に1回、そして国内旅行に1回行っていました。

カリブ海の島が好きで、一時期は毎年のようにいきました。

これも、子供がいると、学校の休みに合わせて休暇を取るとか、行動も制約されることでしょう。

とにかく精神的に楽

子供を育てるのって、責任が重いですよね。その重圧が私たちにとってちょっと辛いかもです。

小さな子は病気になりやすいので気をつけなければいけないし。

アメリカでは子供を外で一人で遊ばせることはしません。誘拐されるかもしれないから。

小さい子供は家に一人で置いておくこともできず、気軽に外出などできないのです。

例えば、私の住むミシガン州では10歳以下の子供を家に一人にしておくべきではないというガイドラインがあるようです。

なので、ちょっとした外出でもベビーシッターが必要です。

こういうことを考える必要がないのは精神的に楽です。

と言うように、子なしという選択は、今のところですが、私たちのライフスタイルに合っていると感じます。

周囲からのプレッシャーは全くなし。

子なし夫婦だと、周りの目はどうなのか、気になるところですよね。

アメリカだからなのかどうかわかりませんが、周囲からのプレッシャーは全くなしですね。私が男だから、というわけでも無いようです。

ルーシーもそのようなプレッシャーは受けていないようです。

ルーシーの両親は孫が欲しかったらしくて、若い頃は「子供はまだなの」などと恐る恐る聞かれていましたが。彼女が35歳をすぎて、子を産まないことを決めた後は何も言われないようです。

私の両親も結婚当初はルーシーに「孫の顔を見せてくれ」みたいなことをちょっとだけ言ったようですが、まぁ、基本的に言葉は通じないし、距離も離れているのでそんなに問題ではありません。今では何も言わないです。

職場ではルーシーはマネージャーで、バリバリ働いています。「子供は産まないのか」などというプライベートな質問は職場ではNGなので全然快適なようです。

私が以前いた職場では、いつも一緒に昼食を取るグループがいて、私もその仲間入りをしていました。
そのグループは、男性、女性、既婚、未婚、子供がいる人、子供がいない人など、さまざまな人がいました。

そのグループでも、「子供は作らないの?」などという質問はあまりしていませんでした。

もちろん、親しくなってきた時点で私も聞かれましたが、「うちは子供は作らない」と話したら、それっきりそれが話題に登ることはありませんでした。

私の他にも既婚で子なしの方もいましたが、特に気にするでもなく、一緒に昼食を食べていました。
それでも、子供のいる人はよく自分の子の話題をしていたし、私もその他の子なしの人もそれを楽しく聞いていました。

人は人、自分は自分、という感じです。

こういう、あまり他人のプライベートには干渉しないアメリカの文化にも助かっている感じです。

というわけで、子供を作るかどうかは個人の勝手、という感じで、個人主義のアメリカでは周囲のプレッシャーは全く感じないです。

子持ち夫婦と子なし夫婦の幸福度の違い

と言うわけで、私たち夫婦にとっては子なしと言う選択は今のところメリットばかりです。

他の子なし夫婦はどうなのかな、と思い、調べてみたら興味深い記事が見つかりました。

ある調査によると、子を持たない夫婦の方が幸せだというデータがあるようです。英語圏の国々では一般的に子なし夫婦の方が幸福だというのです。これは特にアメリカ合衆国で顕著だといいます。

英語の記事ですが、興味のある方は読んでみてください。「Does Having Children Make People Happier in the Long Run?」 という記事です。英語が苦手な方でもグラフだけ見ても参考になります。

この記事には子なし夫婦と子がいる夫婦の幸福度の比較があります。調査対象が50歳から70歳なので、今の私達にぴったりのケースです。

これらはアメリカ合衆国を対象にした統計から過去40年間にわたるデータを分析したものだそうです。

データを要約しますと、

子供と一緒に暮らしている夫婦との比較 (米国、50-70歳の夫婦対象):

  • 夫は子なしの方が幸せ
  • 妻も子なしの方が幸せ
  • 結婚生活、夫の場合: 子なしの方が幸せ
  • 結婚生活、妻の場合: 子なしの方が幸せ

子ありだが、子供が独立して一緒に暮らしていない夫婦との比較 (米国50-70歳の夫婦対象):

  • 夫は子ありの方が幸せ (子ありが幸せなのはここだけ)
  • 妻は子なしの方が幸せ
  • 結婚生活の楽しさ、夫の場合: 子なしの方が幸せ
  • 結婚生活の楽しさ、妻の場合: 子なしの方が幸せ

というように子なし夫婦の方が幸福だというデータになっているのです

子ありが幸福なのは、子供が独立して出て行った後の夫だけ。妻はどのケースでも子なしの方が幸せということになっています。意外!

子孫を残すのなんて、食べることと同じように自然なことだから、子供は夫婦を幸福にしてくれるはずなんですがね。アメリカでは違うようです。

やはり、産休とか、デイケアとかが充実していないし、教育費とかお金がかかるからでしょうね。北欧などではこれとは少し違ったデータになるようです。

子なしのデメリット

と言うわけで、私たちの取ってはメリットばかりの子なし夫婦という選択ですが、デメリットがまったくないと言えばそうではありません。

第一の心配事は老後です。

老後が不安

今は私が50歳、ルーシーは41歳。まだまだ体は元気です。だから子供がいなくても寂しくないのかもしれません。

これが70歳、80歳になるとどうなのかちょっと不安です。

その頃には体が衰え、仕事もおえて夫婦二人で家にこもっているのでしょうか。かなり寂しいかもしれません。

ルーシーの祖母と祖父は農家で、子沢山でした。

クリスマスや感謝祭にはお呼ばれするのですが、それはもう賑やかでした。

大体30人くらい集まります。彼らの子供とその配偶者または孫たちです。皆に囲まれてその祖母と祖父は本当に幸せそうでした。

私たち夫婦の老後はそれに比べれば随分とさみしいものになるでしょう。

寂しいだけならよいですが、私たちのうちどちらか、あるいは両方に介護が必要かもしれません。

それは今から覚悟しておかねばなりません。

しかしやはり、将来後悔するかもしれないから今子供を作っておく、というのは、何か生まれてくる子供に失礼な感じがするのです。

子育ての楽しみを知らずに生涯を終えることになる。

子なし夫婦のもう一つのデメリットは、子育ての楽しさ、我が子の可愛さを知らずに生涯をすごす、ということでしょう。

子育てをしたい、という欲求はあまりないのですが、あまり子供に興味がない人でも自分の子を持つと人が変わって子煩悩になる、という話を聞きます。

まぁ、子孫を残すというのは生物の本能であり、自分の子が生まれると途端に愛おしくなるのかもしれません。

特に女性にこの傾向が強いようです。

同僚の女性で、中学生の子供を二人持つエンジニアの人がいましたが、いつも楽しそうに子供のことを話してくれました。

もう一人の女性のエンジニア、二人の娘さんを立派に育て上げて、今は夫婦二人で暮らしている方がいましたが、よくその娘さんの話をしていました。

やはり、子をもつ親にしかわからない幸せというのもあるのだと思います。

私たち夫婦はそういうすごく貴重な体験を経験しないで一生を終えることになるわけです。

まとめ

と言うように私たち夫婦に限って言えば、今のところ子なしの生活を楽しんじゃっています。

しかし、10年後、20年後にも後悔していないという保証はありません。

でも、将来に後悔しないために今子供を作っておこうというのは生まれてくる子供に失礼な感じがしまして、で子供を作らないことに決めた次第です。

私たちの話が何かの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき有難うございました。コメントを残していただけると作者がよろこびます。

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