Hang in thereは「頑張れ」と訳されることが多いです。間違いではありませんがびっみょーにニュアンスが異なります。
Hang in thereのより正確なニュアンスはズバリ下のイラストをご覧ください。
人が崖っぷちでぶら下がっていますよね。これがHang in thereのニュアンスです。そりゃそうです。Hangは「ぶら下がる」in thereは「そこで」つまり、「そこでぶら下がっていて」が直訳なのですから。
つまり、「がんばれ」で間違いでは無いのですが、そのニュアンスは、「今は困難であろうが、状況が改善されるまであきらめずになんとか頑張って持ちこたえてくれ」、なのです。
まさに上のイラストの状況です。
つぎにアメリカ人のルーシーにHang in thereを含む会話文を作ってもらいました。
私が会話文をつくりました。
A: 今中間試験の真っ最中で、昨夜は3時間しか寝てないよ。もう限界だ。
B: がんばって持ちこたえて、あと2日で終わるんだから。
A: I’m in the middle of midterm exams. I slept only three hours last night. I cannot hold on anymore.
B: Hang in there, it is only two more days.
いかがでしょう?まさに、「今は困難な状況にあるが、それが終わるまで持ちこたえろ」というニュアンスですよね。
同じ試験ネタでも「やることはやった。あとは運を天にまかせる」という人へ「頑張ってね」と言いたければGood luckのほうが適切です。
A: 明日の試験のために猛勉強したんだ。良い点数をとれると良いけど。
B: がんばってね。
A: I’ve studied really hard for tomorrow’s exam. I hope I get a good result.
B: Good luck.
上の例文で、Aさんは「じぶんが困難な状況にある」とは認識していませんよね。だからこのシチュエーションでHang in thereは不適切なのです。
Hang in thereの要点をまとめると以下のようになります。
- Hang in thereの意味は「今は困難なにあるが、状況が改善されるまであきらめずになんとか頑張って持ち堪えてくれ。」
- これは直訳の意味が「そこでぶら下がっていて」だから
- よって今、困難な状況にない人にHang in thereは不適切
最後までお読みいただきありがとうございました。コメントを残していただけると作者がよろこびます。
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