道端や店内で見知らぬ人に「すみません」と声をかけたいことがありますよね。例えば、道を探しているとか、ある商品を探しているとか。
そのような場合、あなたは英語ではどのように声かけをしているでしょうか。
Excuse meが一般的ですよね。
まぁ、それで問題はないのですが、Excuse meだけだと、デイティブからいわせると、「微妙にちょっとぶっきらぼう」な印象を受けるそうです。
私は例えば店員さんにただ「Excuse me」と声かけするのはちょっと抵抗があるわ。もうちょっと丁寧に言いたい感じ。
というわけで、もうちょっと丁寧な表現を知っておくとよいです。
さて、Excuse meよりもより丁寧な表現とはどのようなものでしょう?
とっても簡単よ。Excuse meの後にSir, Ma’am, Missを加えればいいのよ。それだけ。
そうなんです。Excuse me, sirと、Sirを加えるだけで随分と丁寧な印象になるんです。
Excuse meの後にSir, Ma’am, Missを加えるとより丁寧な表現になる。
他人に「すみません」と声をかける場合に、Excuse me, sir. というふうに、Sir(またはMa’am, Miss)を加えるだけで丁寧な表現になり、随分と印象が変わります。
例えば、スーパーで店員さんに声をかけるときは以下のような感じ↓。
あなた: Excuse me, sir. Could you tell me where I can find the canned asparagus?
店員さん: Sure, it is in aisle 7, right next to the pasta section.
訳:
あなた: すみません、アスパラガスの缶詰はどこか教えてくれませんか。
店員さん: いいですよ。7番通路のパスタコーナーの隣です。
年配の女性が何歳から始まるのかが微妙ですが、50歳以下に見えたらMissを使いましょう。
これは全くの私見ですが、Excuse meだけの場合よりも、心なしかより親切に対応してくれる気がします。
とっさの場合にはSir, Ma’am, Missだけでも通じる
とっさの場合にはExcuse meをすっ飛ばして、Sir(またはMa’am, Miss)だけでも反応してくれます。
例えば、前を歩いている年配の女性のポケットから財布が落ちたとします。その女性が早足で歩いていて、すぐに声をかけてあげないと遠くへ行ってしまうとします。
このような緊急の場合、ちょっと大きな声でMa’amと声をかけると振り向いてくれます。以下の会話のようになります。
A: Uh, ma’am?(すみません)
B: ? (振り向く)
A: You dropped your wallet. (財布落としましたよ)
B: Oh thank you, sir!(あら、ありがとう)
A: No problem.(どういたしまして)
私自身、実際に上記のような会話をしたことが数回あります。まぁ、財布ではなく、レシートなどの紙切れでしたが。クレジットカードの時もありました。
このように、Sir, Ma’am, Missは結構便利な単語です。
SirやMa’amは発音に注意
と言うわけで、Sir、Ma’am、Missは、手軽に丁寧な表現ができるので便利ですが、発音には注意が必要です。
例えば、Sirとカタカナ発音の「サー」は別物です。
Excuse me, sir をカタカナ発音で「エクスキューズミー、サー」と言った場合は、ネイティブはなんとか聞き取れるかもしれません。
Excuse meの発音がカタカナの「エクスキューズミー」に近く、ネイティブでも聞き取れる可能性が高いからです。
Excuse meが聞き取れれば、その後の「サー」はSirのことだな、と推測してくれるでしょう。
しかし、前章で説明した、とっさの場合にExcuse meをすっ飛ばして「サー」と発音した場合はまず聞き取ってはもらえません。
特に相手がこちらを向いていない場合には尚更です。自分が話しかけられていると認識できないでしょう。
Sirは”r“の発音ができていないと絶対に聞き取ってもらえません。これはなにも相手に悪気があるわけではなく、サーとカタカナ発音しただけでは、ネイティブには雑音にしか聞こえないからです。
Sirを発音するときはしっかりとrを発音しましょう。
ルーシーにSirの発音をしてもらいました。
“r“, “Sir“, “Excuse me, sir“の順で発声しています。
Ma’amは「マァム」と発音すると「お母さん」になってしまう
Ma’amも注意が必要です。
私がアメリカ人のルーシーにあえてマァムと発音して、なんと聞こえるか聞いてみました。
カタカナで「マァム」と発音して、ルーシーに聞いてもらいました↓
ねぇ、いま何て言ったと思う?
う〜ん、Mom(お母さん)?
というわけで、カタカナでマァムと言うとルーシーにはMom(お母さん)に聞こえるようです。いきなりあかの他人に「お母さん」といわれれば面食らってしまうかもしれません。
Ma’amの発音はmǽmです。ǽに注意です。これはAppleのAの発音とおなじです。
もう一回ǽをしっかりと発音してMa’amと言ってみます。
ǽを意識してMa’amと発声↓
今度はなんて聞こえた?
えっと、Ma’amでしょ。
と、このように、相変わらず日本語なまりではありますが、ネイティブにも聞き取ってもらうことができました。
発音はしっかりと勉強すれば大人になっても学べるのです。
つぎは正しいMa’amの発音をルーシーにしてもらいます。
Ma’amの正しい発音(“ǽ“, “ma’am“, “Excuse me, ma’am” の順で発声しています。)
ちなみにお母さんのMomの発音はmɑ’amです。ネイティブは両者の違いをはっきりと区別します。
“ɑ'”, “Mom”の順で発声しています。
このようなことがあるので、英語の学習では、一番初めにやることは発音だと、私は信じるわけです。詳しくは、「0からの英語の勉強は発音から始めるべき理由」の記事を参照していただければ幸いです。
まとめ
以上、「すみません」と声をかける場合、Excuse meの後にSir, Ma’am, Missを加えると丁寧な表現になる。というお話でした。
最後にまとめます。
- 他人に声をかける場合に、Excuse meだけだと、微妙にぶっきらぼうに聞こえる。
- もうちょっと丁寧に「すみません」と言いたければ、Excuse meの後にSir, Ma’am, Missなどの敬称を加える。
- 男性にはSir、50歳以上と思われる年配の女性にはMa’am、それ以外の若い女性にはMissを使う。
- とっさの場合には、Excuse meをすっとばして、Sir, Ma’am, Missだけでも「すみません」と同じ意味の声かけになる。
- Sirはrをしっかり発音する
- Ma’amはマァムと発音すると「お母さん」になってしまう。ǽをしっかりと発音する
最後までおよみいただきありがとうございます。コメントを残していただけると作者がよろこびます(コメント欄はこのページの最後にあります。)。
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