「苦笑い」の英語表現はいくつかあります。その中で代表的なものを5個、シチュエーション次第で「苦笑い」として使える英語表現を5個、共に例文付きで紹介します。シチュエーションによって使い分けていただければとおもいます。
それでは始めましょう。
そもそも、苦笑いの定義とは?
そもそも、「苦笑い」とはどのような意味なのでしょう?わかりやすい定義が載っているサイトを見つけました。以下に記します。
「苦笑い」とは苦々しく感じてはいるけれど、怒ることもできず、笑って紛らわすこと、またその笑いのことを言います。
意味解説の読み物: “「苦笑い」とは?意味や使い方!例文や解釈” より
この「苦笑い」に相当する英語は、状況、シチュエーションによっていくつか存在します。アメリカ人のルーシーに紹介してもらいましょう。
私が紹介しますよ。
苦笑いの英語表現10選
苦笑いは以下のように英訳されることが多いです。
しかし、苦笑いの定義を考えると、シチュエーションによって上記以外の表現が適切になる場合もあります。
次の章で各々の表現を例文付きで解説します。
「苦笑い」を含んだ例文10例
理解を助けるため、、苦笑いの英語表現10選のそれぞれに例文をつけました。まずは最初の5選の例文からいきます。
私が例文を作りました。
「苦笑い」の英語表現の例文5例
Wry smile (顔をしかめながらの笑い、皮肉った感じの苦笑)
苦笑の英語訳として、wry smileが挙げられることが多いです。ニュアンスとしては、「皮肉った感じで、顔をしかめながらの笑い」になります。
彼がまだ何か隠しているかもしれないことを、彼の苦笑(皮肉を含んだ笑顔)が語っていた。
His wry smile let me know he may not be telling the whole story.
Bitter smile (辛さを隠そうとしている苦笑)
Bitter smile はなんとなく、「心の苦しみを紛らわす笑顔」というニュアンスがあります。Bitterには「つらい」という意味がありますからね。何か酷いことをいわれ、それに耐えながら笑ってごまかすような状況で使えます。
彼女が(心に)痛みを感じ、いらいらしていることを彼女の苦笑が語っていた。
Her bitter smile revealed her pain and frustration.
この例文のPainは文の前後関係によっては「心の痛み」ではなく、「身体的な痛み」を表すともとれますよ。
Grim smile (憂鬱な、重苦しい感じの苦笑)
Grim smileは「憂鬱な、重苦しい」笑いです。「本当はやりたくなくて憂鬱なんだけど、それを笑ってごまかす」といったニュアンスで使えます。
本当にあまり気が乗らない彼は苦笑した。
He smiled grimly as he was really not looking forward to this.
Dry laugh(乾いた笑い)
Dry laughは「乾いた感じの笑い」です。興味がなくて白けている笑いですね。「どうでもいいや」という感じです。
彼の苦笑いは彼がそれに興味がないことを示していた。
His dry laugh showed that his heart wasn’t really into it.
Smile confusedly (混乱していて苦笑してごまかす)
Smile confusedly は「混乱して苦笑する」。例えば、頭の中がは混乱してしまって、それを笑って誤魔化す感じで使えます。
彼女がものすごい早口で話したので、彼は苦笑いを浮かべつつ彼女の言っていることを理解しようとした。
She spoke really quickly, so he smiled confusedly as he tried to keep up with what she was saying.
その他の苦笑いに使える英語表現の例文5例
上記の苦笑いの英語訳のほか、シチュエーションによっては以下の表現が苦笑いの英語訳として使えます。
Fake smile (作り笑い)
「苦笑い」が「作り笑い」の場合は Fake smileです。例えば、自分のイライラを隠して、無用な緊張を避けるために作り笑いをする場合などに使えます。
私が彼の過ちを指摘すると、彼は苛立ちを隠し、無用な緊張を避けるため苦笑いして誤魔化した。
When I pointed out his mistake, to hide his irritation he attempted to avoid the tension with a fake smile.
Struggle to hide laughter (笑いをこらえるのに必死)
Struggle to hide laughter (笑いをこらえるのに必死) は「苦笑い」でも、ちょっと軽くてユーモラスな状況で使えます。本人は一生懸命なのだが、それがかえって滑稽で「苦笑」してしまうことってありますよね。笑っちゃいけないのでそれをこらえている、みないな。
そういうシチュエーションではこの Struggle to hide laughter (笑いを隠しきれない)がピッタリです。
口の周りにチョコレートを付けながら「食べてないよ」と主張する娘に、私は苦笑いを隠しきれなかった。
I struggled to hide my laughter when I saw my daughter with the chocolate around her mouth insisting, “I didn’t eat it.”
Smile nervously (神経質な感じの笑い)
もう一つ、軽い感じの「苦笑」の表現を紹介します。本音が言いづらい状況で、「笑って誤魔化すしかない」というニュアンスでは smile nervously が使えます。
神経質な感じの笑いで、相手を傷つけてはならない、という、ユーモラスながらもちょっとした緊張感を伴うシチュエーションで使えます。
ひどい音痴のカラオケを披露したあと、彼は感想を訊いてきた。私は彼を傷つけないようにするため、苦笑しながらも「良かったよ」と言った。
After singing karaoke horribly, my boss asked me how he did. I nervously smiled and said “Great job!”, trying not to hurt his feelings.
Smile hesitantly (ためらいながらの笑い)
あまり快くは思わないし、本当は嫌なのだけど、なんとなく憎めなくて、「しょうがないなぁ」という感じで苦笑してしまう。そのような場合は Smile hesitantly が良いでしょう。「ためらいながら、笑う」という感じです。
彼女がまた厄介な頼み事をしてきた。私だけが頼りだという。私は苦笑しながらそれを引き受けた。
My girlfriend asked for a big favor again saying I’m the only one she can trust to do this, so I smiled hesitantly and told her I would take care of it.
Smirk (相手を見下して笑う)
Smirk は苦笑のうちでも、「にやにや笑う」感じです。これは相手を見下した感じの笑いです。「あの人、わかってないよね」、と苦笑するようなシチュエーションで使えます。
彼が弁解すればするほど彼がその過失の原因だと言うことがわかった。私たちはお互いに顔を合わせ、目をくるっと回してみせ、そしてお互いに苦笑し合った。
The more he spoke to all of us, the more he revealed he was the cause of the errors. We looked around at each other, rolled our eyes, and smirkedtogether, knowing we all had the same understanding.
ちなみに、Roll one’s eyes は「目をくるっと回す」で、アメリカ人が呆れた時によくやる仕草よ。下の動画のような感じ。
まとめ
最後にもう一度おさらいをします。
最後までお読みいただき有難うございます。コメントを残していただけると作者がよろこびます。
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