PVアクセスランキング にほんブログ村

無駄な経費の削減を促す提案をしたいときに使える「We have to come clean about our spending」の解説

この記事では、無駄な経費の削減を促す提案をしたいときに使える英会話フレーズ「We have to come clean about our spending」を解説しています。

「We have to come clean about our spending」の発音再生はこちら↓

スポンサーリンク

「We have to come clean about our spending」の意味(日本語訳)とは

「We have to come clean about our spending」という英会話フレーズには「我々の支出の目的をはっきりさせる必要がある」というニュアンスの意味があります。

何故そのような意味になるのか解説していきます。

難しい単語はない?

単語一つひとつは簡単だね。でも文章にするとよくわからないや。「Come clean」ってなに?

ではポイントになる単語、熟語を解説するね。

「Come clean」には「真実を話す」「白状する」という意味があります。

これに「About」を加えて「Come clean about」にすると「〜を白状する」になります。

Spending」は、「Spend(費やす)」の現在分詞で「費やすこと」という意味になりますが、ここでは「支出」という名詞と考えた方がわかりやすいでしょう。

ってことは、直訳すると「私たちは私たちの支出を白状しなければならない」だね!

そうね。「Come clean about」で「白状する」という日本語訳が変だからそうなっちゃうけど、Aboutの後がSpendingの場合、「Come clean about」の訳は「明確にする」とか「はっきりさせる」とした方がよさそうね。

なるほど、だから上記で挙げたような意訳になるんだね。いつも思うけど、英語と日本語は根本の成り立ちが違うから各英熟語に対して日本語訳を一つ機械的に覚えてもうまく行かないことがあるんだよね。

「We have to come clean about our spending」の意味:
意味は「我々の支出の目的をはっきりさせる必要がある」

どのようなシチュエーションで使えるか

「We have to come clean about our spending」は、無駄な経費の削減を促す提案をしたいときに使えるフレーズです。

前章で説明した通り、このフレーズの意味は「我々の支出の目的をはっきりとさせる必要がある」ですが、このように話されれば、空気を読んで「支出が多いので経費を削減しなさい」と言っているのだと理解されます。

なんとなくだけど、政治家の「納得のいく説明をしてください」の本意は「あなたの案は嫌いです。」というのと似てるかな。

そうそう。英語にもこのように周りくどい言い方はあるものよ。

「We have to come clean about our spending」の文字上の意味は「我々の支出の目的をはっきりとさせる必要がある」だが、隠された意味は「支出が多いので無駄な経費を削減しなさい」

「We have to come clean about our spending」は、無駄な経費の削減を促す提案をしたいときに使える。

使用例  

それでは使用例を示します。例えば予算会議で以下のように使えます。  

このフレーズが使用される場合の雰囲気などを読み取って欲しいので、ちょっと長めの会話例にしています。

あるマネージャーが社員を集めて会議を開いている場面の会話例です。

Thank you for coming to this meeting. I would like to talk about our reimbursement form. Upon review, we found that more than 60% of itemizations on expense reimbursement forms were unclear. We have to come clean about our spending.

(会議に集まってくれてありがとう。払い戻しの申請書の事で話がしたいの。調査の結果、立替の払い戻し申請書のうち60%以上で支出項目の欄に不明点が見つかったわ。我々の支出の目的をはっきりさせる必要があるわね。)

I am going to make a new reimbursement form that describes each itemization more clearly. You will have to fill out the new form from now on. Unless you fill out the new form in detail, I will not approve your request. (支出項目をより明確にした新しい払い戻しの申請書を作成するので、これからはその新しい申請書を使って支出項目を細かく書きこむこと。そうでなければ、申請を承認しません。)

上記の使用例で分かる通り、シチュエーションとしては、多少威圧的で、緊張感のある場面で使用されることが多いようです。

状況によっては、社員たちは出費について「信用されていない」と感じるかもしれません。

まぁ、お金の話なのでしょうがないわね。

その他、もちろんより大きな金額の話題に使用しても大丈夫です。

例えば、以下のように役員会議などで使用することもできます。

We spent $100,000 for our employee’s training last year, and we do not exactly know what kind of trainings they were, and how effective those trainings have been. We need to come clean about our training spending.

(我々は去年従業員の研修に10万ドルも費やしているのに、研修の内容や、その効果についてはあまりよくわかっていない。我々は研修費の目的をはっきりさせる必要がある。)

実際に「We have to come clean about our spending」を使われた場面で感じたことは?

実際に「We have to come clean about our spending」というフレーズを使われた時のお話をしましょう。

このフレーズには思い出があるよ。あれは2008年、リーマンショックの年だった。自動車業界で働いていたので大変だった。

2008年当時、私はある企業でエンジニアをしていました。営業部と開発部で構成された社員30名ほどの北米支社だったのですが、突然、何の前触れもなく全員会議室に集められました。

ミーティングの目的は営業、エンジニアリングそれぞれのマネージャーからの発表をすべての社員に伝えるためのものでした。

まず財政が厳しい事が支えられました。

続いて各部署から2名ず計4名がレイオフされたことが発表 (そのうちの一人は、その日の朝挨拶を交わしたばかりでした)されました。

皆に気を引き締めて生産性を上げる努力をするように要請したのちに、支出(経費)に関する話題になりました。

それまでは製品の開発のためなら割と楽にお金が使えたので、次の言葉ははっきりと覚えています。

We are experiencing a hard time now. We have not necessarily been careful about our expenses. We have to come clean about our spending! (今、状況は厳しい。我々の出費に対して注意深かったとは言えない。我々の支出の目的をはっきりさせる必要がある)

なんだか重苦しい気分になりました。フレーズの意味は「我々の支出の目的をはっきりさせる必要がある」ですが、本意は「経費を抑えろ」というわけだな。「これから経費の削減を始めるつもりなんだな」と解釈しました。

まぁ、時期が時期だけに使用がありません。

その後、しばらくの間はボールペン一本ストックから取り出すにも台帳に記入しなければならなくなりました。

お金の話だし、やはりこのフレーズを使うシチュエーションは重苦しい場面が多いと思う。モチベーションはちょっと下がったけど。

「We have to come clean abut our spending」の類似表現

ここでは類似表現を学びましょう。類似表現を覚えることで、英語力がグッとあがります。

We have to come clean about our spendingの類似表現①
We need to be more conscientious with our spending. (私たちは支出をするときはもっと慎重にする必要がある。)

例文の音声発音データ再生はこちら↓

Conscientiousのここでの意味は「慎重に」です。

いままでの経費の使い方がいい加減だったり、大雑把であることが明白な場合はこのフレーズが使えます。

We have to come clean about our spendingの類似表現②
We need to be more honest with ourselves about our spending. (私たちは支出するときは正直である必要がある。)

例文の音声発音データ再生はこちら↓

Honestは「正直な」という意味ですが、決して「不正直」であることを疑っているわけではなく、「もっと慎重にしよう」というニュアンスの意味で使ってもよいです。

We have to come clean about our spendingの類似表現③
We need to be more discerning with our spending. (私たちはより洞察力をもって支出をする必要がある。)

例文の音声発音データ再生はこちら↓

Discerningで「洞察力のある」という意味です。

やはり「もっと考えて経費を使おう」ということですね。

We have to come clean about our spendingの類似表現④
We need to be more careful with our spending. (私たちはもっと支出に注意する必要がある。)

例文の音声発音データ再生はこちら↓

Carefulは「注意深い」という意味の形容詞です。

このフレーズは「We have to come clean about our spending」よりも少し柔らかい表現になります。

以上、「We have to come clean about our spending」の意味と使い方を学びました。

ビジネスシーンにおいて予算や支出(経費)の話は避けて通れませんよね。

企業である限り支出は避けられませんが、その用途や目的は明確にして、予算管理をしっかり行いたいのはどこの企業も同じかと思います。

ぜひ今回紹介したフレーズを役立ててみてください。

最後まで読んでくれて有難うございます。

ご意見、ご感想をコメント欄に残していただけると作者が喜びます。

コメント