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ビジネスチャットの英語は気負う必要なし、スピード感をもって対応しよう

最近はビジネスの世界でもチャットが普及してきました。海外の支店などと英語でチャットをすることも多いのではないでしょうか。

電話や顔を合わせての会話と違い、チャットなどの文章での会話は、声の調子や、顔の表情で伝えることができないのでどのような表現を使ったら良いか迷うところですよね。

日本語ですら文章のみの表現は、相手を不快にさせないように気をつけていることでしょう。まして、英語で文章のみのコミュニケーションではなおさら不安になりますよね。

しかし、ビジネスとはいえ、チャットではそんなに気構える必要はありません。文章の正確性が重要視されない分、気軽なコミュニケーションツールといえます。

ビジネスのチャットでは丁寧な表現よりもスピーディな返答を心がける

英語でのコミュニケーションは日本語に比べてカジュアルな傾向がありますが、チャットではさらにカジュアルになります。

ビジネスでのチャットはほとんどの場合社内のみのコミュニケーションのツールですよね。相手が顧客ではなく、社内の人なので、正確な英語でなくともよいことが多いです。

メールでは、顧客に送信することもあり、あまりくだけた英語や、文法的におかしな文章は教養を疑われてしまいます。

しかし、チャットでは文章の正確性よりもスピードが重要視されます。丁寧で正確な返信よりも、すぐに回答してあげることが大切です。

なので、チャットでの会話の方がブロークンな英語に寛容な傾向にあります。たとえばルーシー(アメリカ人、金融系会社のマネージャー)は以下のような文章でチャットしていました。

ルーシー
ルーシー

oh, my bad I thought you meant next wednesday. will work on it ASAP.

(おや、私のミス。てっきり水曜日だと思ってた。すぐに取り掛かります。)

ルーシーはなんとこのブロークンな文章を上司に送信していました。ある程度信頼関係のある上司なのでしょうけど、驚きです。

メールではまず使わない”Oh”が使われ、さらに最初の”o”が大文字になっていません。My badのくだりは主語が抜けていたりしてますよね。仮にこれを文法的に正しくすると以下のような文になるでしょう。

上のチャットの内容を文法的に正しくした場合:

Oh, that was my bad. I thought you meant next Wednesday. I will work on it ASAP.

しかしチャットでは最初の文でOKです。ビジネスでも相手が社内の人であるかぎりこんな感じです。
感覚としては話し言葉をそのまま文字にしたものに近いです。

ネイティブですらこのように文法が間違った文章を書くので、英語でのメールに不安がある人でもチャットではより気軽にコミュニケーションをした方がよいでしょう。英語を第2言語として学んだ我々でも、あまり文法何度にこだわりすぎなくてよい気軽さがチャットにはあります。

あまり丁寧な表現を心がけようと時間をかけたりせずに、スピーディな返信を心がけるのがよいです。

失礼と感じる表現があるかも、しかし悪気はない

今まででお話ししたように、チャットでの英語表現はメールに比べて丁寧さにかけることが多いです。

チャットでは丁寧さよりもスピードが求められるため、より口語に近く、カジュアルな表現が好まれるためです。

なので、英語に慣れていない人には失礼に聞こえる表現が使われたりしますが、悪気はないので注意しましょう。

この記事のために、ルーシーのビジネスチャットを覗かせてもらいましたが、例えばこのようなチャットをしています。彼女の部下との会話です。

ルーシーの部下
ルーシーの部下

Hey Lucy! Are you joining the team meeting?

(訳します:ルーシーさん、もう会議が始まる時間ですよ)

ルーシー
ルーシー

Go ahead and begin. Be there in a min. My previous meeting just ran over.

(先に進めていて。すぐいくから。前の会議が長引いちゃったのよ)

ルーシーの部下
ルーシーの部下

Staring now.

(今始めます。)


Hey Lucy! なんて、ずいぶんカジュアルですよね。しかも彼女の部下からです。

ビジネスのチャットで感嘆符(!)まで使われていますが信頼関係のある相手なら、このくらいカジュアルな会話になることがあります。

Starting now. なんていうのも随分省略していて失礼な感じがしてしまいます。ルーシーが会議に遅れて出席することが不快なのかな、と考えてしまう人がいるかもしれません。

が、これで普通なんです。「(へぇ、遅れるんだ)じゃあいいよ。始めるから。」というような悪意のあるものではなく、単に「会議を今始めましたよ」くらいのニュアンスです。

どうでしょう、すごくカジュアルですよね。

なので、海外からのチャットが簡素で失礼に聞こえても、相手には悪気がないと思った方が良いです。

ビジネスチャットでは略語が多く使われるが、すべて覚える必要はない

チャット特有の省略形はビジネスのチャットでもよく見られます。ビジネスでは定番のEOB, ASAP, FYIや、はてはLOLやTGIFなども信頼関係のある打ち解けた相手になら使うことがあります。

自分から意識してこのような略語を使う必要もない(避ける必要もないが)ので、あえて覚える必要はないです。

このような省略形はいくら覚えてもキリがないので、出くわしたらその都度Google検索すれば良いです。

例えば、EOB 意味 でグーグル検索すると多数出てきます。私もチャットで見知らぬ略語に出会うたびにグーグル検索して覚えました。

ビジネスチャットで不必要な誤解を与えないために気をつけるべき表現

以上のようにビジネスにおいてもチャットではくだけた表現や、多少の文法ミスに寛容です。ちょっと失礼と感じる表現でも悪気があるわけではありません。

しかし、そのようなチャットの性質を考慮に入れても避けるべき表現がいくつかあります。以下ではビジネスチャットで避けるべき表現を3つ挙げました。

全てを大文字にしてはだめ

文を最初から最後まで大文字にするのは避けるべきです。

たとえば、ARE YOU THERE? (今そこにいる?)とすべて大文字にすると叫んでいるように聞こえます。「そこにいるんだろ?返事してくれよ」のようなニュアンスに感じ取れます。

なので、これはビジネスエチケットとしては避けるべきです。だだし、私の経験ではフラストレーションを表現するために、相手が不快になることを知った上であえて大文字にするケースも多々ありました。

ルーシー
ルーシー

私も同じよ。あまり言うことを聞かない人にはこあえて大文字で文章を書いて感情を表現する場合があるわ。

感嘆符や疑問符を複数使ってはだめ!!!

感嘆符や疑問符を複数使うのも、感情が強く出過ぎるのでエチケットとしては避けるべきでしょう。

ARE YOU THERE!!!???とやると、かなり感情的に感じます。

こういう表現をみたら、相手はかなりフラストレーションが溜まっていると思ってください。

基本的には避けるべきだけど、本当に必要な時は私もこのような表現を使ったこともあります。

Pleaseの多様は避ける

丁寧にお願いしようとしてPleaseをつけると逆効果になるので注意が必要です。

「頼むから〜してくれよ」のようなニュアンスになってしまいます。

Could you please submit the report by EOB today? とやると、「本当に頼むから今日の定時までにリポートを提出してくれよ」みたいなニュアンスになり、威圧的に聞こえます。

Pleaseを付けずにCould you submit the report by EOB?のほうがよっぽど丁寧です。

これも、逆手にとってこちらのフラストレーションを表現するために意図的に使うこともできますし、実際私もこの目的でPleaseを使うことがありました。

ちなみにEOBはEnd of Businessの略です。

上司との英語のビジネスチャット

上司とチャットする場合は、失礼のない表現を心がけようと緊張してしまうかもしれません。しかし、やはりあまりかしこまる必要もありません。

ルーシーのチャットを覗いてみると、上司でもYeahなどと使っているようです。TGIF (thank goodness it’s Friday の略) など、かなり馴れ馴れしい表現も使っています。

たとえ上司でも信頼関係ができあがればフレンドリーな表現を使うようです。

空気を読む必要はありますが、ビジネスでもチャットは話言葉の延長ととらえ、それに準じた表現を使っていれば問題はないです。

ネイティブに合わせてブロークンな表現を使う必要はない

スピードが求められるため、文法の間違いや省略に寛容なチャットのコミュニケーションですが、英語を外国語として学んだ私たちがあえて真似をする必要はないと思います。

私も略語などは便利なので使いましたが、主語を省略したりなどの、文法的におかしい表現はできるだけ避けるよう心がけました。

私にとっては英語は外国語なので、その微妙なニュアンスを汲み取ることはネイティブには敵いません。英文を作ってルーシー(アメリカ人)に見せるといまだに表現を直されたりします。

なので、チャットをする場合でもできるだけ基本を忘れず、丁寧な表現を心がけています。

最後までお読みいただきありがとうございます。コメントを残していただけると作者が喜びます。

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